WILDHALF考察その1・・・交通機関
 WILDHALF考察その1は交通機関に関してです。WILDHALFの舞台は原則としてS県川江市とその周辺となっておりますが、何分現実世界を元にした世界である為色々と何所かで見た様な場所や利用した様な施設などが現れてきます。勿論、あくまでもフィクションですから現実世界とは似て非なる物、しかし気になる・・・その様な物を全17巻の中より一つ一つ見つけ出し、現実と比較して行きたいと思います。
・第1巻第2話「真実の鼻」67・68ページ
 誘拐犯の車に赤ん坊諸共連れ込まれたタケトを追うサルサが、踏切によって一時行方を見失うシーンがあります。ここに登場するのは踏切と通過する貨物列車、そして複線の線路です。WILDHALFの舞台は前述しました様にS県川江市、そして後々の巻では東京駅などが出てきますから首都圏である事が分かります。2005年現在、首都圏にて貨物列車が定期的に運転されている路線は貨物時刻表平成16年3月号ダイヤ改正版から抽出しますと東海道線・鶴見線・中央線・八高線・南武線・武蔵野線等計JRのみで17路線、私鉄も秩父鉄道と各地の臨海鉄道を含めれば21路線となります。
 それを踏まえた上で次に通過している貨車の形状を見てみましょう。壁の様な車体に扉が付いている事から一般的に見られるコンテナではなくワムと呼ばれる貨車のようです。

平成17年2月4日富士駅撮影
 上に上げた貨車がそのワムと呼ばれる貨車の中でも有蓋車として分類される物です。この車両はかつて日本の鉄道貨物の主役として大抵の貨物列車に連結されて走っておりましたが、昭和59年に行われた貨物輸送の合理化以降急速に数を減らし、現在では焼島駅(新潟県)〜田端操車場(東京都)間や静岡県との間で運転される紙輸送列車にてその最後の活躍を見せている中々貴重な貨車と言えます。
 その様な貴重な貨車ですからその姿を見られる路線も限定され、首都圏では2005年12月現在、東北線・東海道線・高崎線・上越線・常磐線でのみその姿を見る事が出来、作中から察するに夜の入り辺りと時刻は推定されますから該当するのは東北・高崎・上越線経由隅田川貨物駅(東京都)発焼島(新潟県)行と常磐線経由田端操車場(東京都)発小牛田(宮城県)行の2本となりますが、小牛田行の列車は常磐線経由ですので茨城県へと行ってしまいますし、常磐線自体茨城県の取手駅までは複々線ですから複線である作中の描写とは合致しませんから除外出来ます。
 そして残った焼島行も田端操車場〜大宮駅間は複複々線ですから、この話の舞台は複線となる大宮以北の高崎線区間であると言えるでしょう。ちなみに高崎線の沿線には川と名前の頭につく市は存在しません。またもう一つ写真を良く見て頂ければ分かりますが台車の形が実在するワムの物と異なる事がわかります、現実世界ではこの様な台車を履くのはワムに取って代わり現在の主流であるコンテナ車のコキと呼ばれる車両です。参考までにこの隅田川貨物駅発焼島行きの貨物列車の時刻を下に載せて置きます。

※隅田川貨物駅場発焼島行5789〜5787レ
隅田川貨物駅1655発→田端操車場1703〜1707発→大宮操車場1730通過→熊谷貨物ターミナル1818通過→高崎操車場1852〜2154発→南長岡貨物駅053〜124発→新潟貨物ターミナル234〜826発→上沼垂信号所835通過→焼島貨物駅842着
隅田川貨物駅発休日運休
・駅名のリンクを押すとyahooの地図につながります。
・2004年3月時点でのダイヤです、その後の改正にて変更になっている可能性があります。

 話の中でN公園にて依頼を受けていたのが午後3時、そして誘拐が行われた時のスクリーントーンは黒一色でしたからそれから判断しますとあの踏切があったのは熊谷駅、或いはそれ以西が妥当なのかもしれません。最もあの段階ではまだ獣人姿のサルサにタケトは勘付きつつはあれども、対面は果たしていませんし兄貴の職場の管轄範囲から考えても最大でも高崎線神保原駅までの範囲が妥当でしょう。
 尚、ここでは兄貴の職場はS玉県警と仮定しております。また埼玉県内を走るJR川越線の貨物列車は1987年3月31日、八高線の貨物列車は1996年に廃止されている上に、八高線の貨物列車はセメント専用貨物てすので該当しません。


次回の考察は・第三巻第二十五話「サルサのおつかい」183〜186ページの予定です。
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